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西丹沢中川温泉で中川川に流れこむ湯ノ沢は、その上流部が複雑に枝分かれしたわかりにくい沢だ。 そして、沢が登りつく領域も登山地図にまるで登山ルートの表記のない、迷いやすい山域である。 そんな湯ノ沢の四ノ沢にある落差40mの大棚、黒棚(くろだな)から弥七沢ノ頭(やひちさわのあたま)に登ってみようとでかけた。 西丹沢中川温泉のバス停近くに駐車スペースをみつけ車を置き出発。 日帰り温泉‘ぶなの湯’から信玄館の前に下りていく。 このあたりの川原は夏のバーベキューの隠れスポットだ。 新湯ノ沢橋を渡り、ここで中川川に流れ込んでいる湯ノ沢に沿って温泉宿街の中を進んでいく。 最後の宿をすぎ湯ノ沢下流堰堤という大きな砂防堤を左から越えると砂防堤の上は流されてきた砂で埋まった広い川原状で、水の流れは細く少ない。 湯ノ沢の枝分かれした沢には一ノ沢から十二ノ沢まで名前がつけられている。 しかし下流域では上流部の複雑な沢の印象はなく、広い砂地は散歩気分で歩いていくことができる穏やかな様相である。 やがて左側に二ノ沢が8mくらいの滝となって出合っている。 続く石積みの二段の堰堤は右の杉の植林帯から巻いて越えていく。 沢が逆S字に大きく屈曲すると、その先にある深田堰堤(写真)は左の岩場を登って堰堤の上に出られるのだが、どうしても最後の堰堤に移るところで水を浴びてしまう。 夏場であれば積極的に登るのだが、さすがにこの時期は濡れたくない。 少し戻って、左の林の中にある巻き道から安全に越えていく。 堰堤の上で沢は大きく右と左に分かれているが右は十ノ沢で本流は左だ。 いくぶん沢幅も狭くなり、九ノ沢、八ノ沢と左岸に見送り、四ノ沢と五ノ沢の分岐になる。 めざす黒棚は四ノ沢にあるので左の沢をはいると、100mほど奥にひと目で黒棚とわかる漆黒の岩壁がたちはだかっている。 写真では伝わりにくいが、眼前にするとなかなかの威圧感である。 水の流れが少なく、一筋の流れが伝い落ちているだけなので、もう少し水量がほしいところである。さてこのあとは黒棚の左岸の尾根に登り、弥七沢ノ頭まで行くことにする。 安全に尾根にのるために五ノ沢の分岐まで戻り、尾根に取り付く。 あまり使われてはいないようだが仕事道があるので登って行くと途中、黒棚の落ち口の高さまで登ると、落ち口にでる道がある。 沢には降りず、急な尾根を潅木につかまりながら登って行く。 北東に向きをかえた尾根道はいったんゆるやかになるが、またすぐに急登になる。 斜面は石英閃緑岩が風化して細かく砕けたザレで滑りやすいが、立ち木がちょうどよい間隔にあり、つかまりながら登って行く。 振り向きもせず必死で登っていたので気づかなかったが、途中で一息いれ、うしろを見ると、世附の権現山のむこうに富士山が頭を出していた。 ようやく弥七沢ノ頭から少し大杉山よりの稜線に登り着いた。 ちょうど枯れた大木のところだった。 せっかくここまできたので、弥七沢ノ頭(956m)の山頂を踏んでくることにした。 左に5分ほど登ると、弥七沢ノ頭の山頂だ。 ブナの林の広い山頂はなかなかよい感じである。(写真) やはりあまり人のはいらない自然の残る山はよい。目的は達せられたので下山路につくことにする。 山頂から南西の尾根をくだって二ノ沢の出合付近に降りるルートがあるようだが、南の大杉山経由の方が地形図をみるかぎり、尾根筋がはっきりしているのでとくに迷うような所はなさそうだ。 進路を南にとり、大杉山(861.1m)にむかってくだっていく。 何度かアップダウンがあり、急勾配な所もあるが、比較的歩きやすい尾根道である。 一箇所、小割沢ノ頭(845m)手前のピークで、左のなだらかな尾根にくだってしまいそうになったが、そこだけ気をつければ大杉山まではさほど問題なく着くことができた。 大杉山は北側斜面の一部をのぞいて名前のとおり杉で覆われた山である。 そしてここから馬草山(うまぐさやま)にむかい中川温泉に下るルートで迷うケースが多いらしい。 あのマシラさんでも勘違いしてしまうらしいので要注意の地点である。 そして自分が実際に大杉山に立ってみてそれが実感できた。 鬱蒼とした杉林の中はまるで見通しがきかず、なだらかな山頂はどこがピークかわからない。 さらにくだるべき尾根がはっきり区別できず、地面は杉の枯葉、枯れ枝でうずまり踏み跡の判別ができない。 もちろん道標などなく、マークのたぐいも撤去されてしまっているようだ。 地形図をみて西に向かえばよいことはわかっているのだが、どこをくだればいいのかわからない。 薄暗い杉の林の中を地形図とコンパスと勘を頼りに歩いていくと、うっすらと踏み跡がみえたので追っていく。 しかし、あきらかにむかうべき地形と違う。 戸沢ノ頭(880m)にむかう尾根道のようだ。 引き返し、もう一度慎重に見渡すと西に向かう、どうもそれらしい尾根をみつけた。 行って見ると人の歩いた形跡がある。 急斜面をくだり杉林も終わると、ようやく先人の残してくれたマークのリボンもあらわれた。 もうまちがいなさそうだ。 馬草山の東側から北側を巻くように進んでいく。 ここまで何とか踏み跡を追うことができたが、なだらかな杉林の中で踏み跡を見失ってしまった。 地形図上で自分の居場所は把握できていたので、もう北に向かって斜面をくだれば湯ノ沢の下流域に降りられるのはわかった。 途中がまんできず、強引に杉の植林帯を直滑降で駆けくだると湯ノ沢が下に見えてきたところでガレの急斜面に行き当たってしまった。 少々危険だが慎重に崖をくだり、湯ノ沢に降り立った。 湯ノ沢下流堰堤の200mほど上流の場所だった。 本来は蒼の山荘(あおのさんそう)という旅館の裏に降りてくるはずだったのだが、最後は少々反則ぎみの山くだりで何とか無事にもどってくることができた。 朝来た道をもどり、車にもどったのがちょうど12時、予定していた時間にもどることができた。 きょうは歩いていて色んなルートを思いついた。 この山域の概要も何となくつかめたのでまた歩いてみようと思う。 2006.12.23 今回のルートはここをクリック (国土地理院1/25000改) |
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こんばんは。黒棚のマイナスイオンに癒されたいまろんです。今年の冬は暖冬で以前イガイガさんと行った早戸大滝の時とは全然天候が違いますね。イガイガさんを羨ましがる訳ではないのですが、明日からの仕事のことを考えると現実から逃げたい気分です。いっそ滝壺に落ちてしまいたいっす・・・。ま、冗談ですがたまの骨休みにまたお出掛けしたいものです。 |
まろん 2006/12/24 20:02 |
まろんちゃんいらしゃい。黒棚は水量が少ないのでマイナスイオンはいまいちかな。まろんもだいぶお疲れのようなのでこんど日常を離れた山歩きに誘うよ。 |
イガイガ 2006/12/24 20:36 |
イガイガさん |
ドブ鼠 2006/12/24 23:36 |
dnさん、コメントありがとうございます。 |
イガイガ 2006/12/24 23:51 |
徘徊記No293にも簡略して載せましたが、径はあります。 |
ドブ鼠 2006/12/25 00:24 |
早々のお返事ありがとうございます。 |
イガイガ 2006/12/25 00:49 |
私の地図には大杉山しか載ってませんでした、始めて聞く地名ばかり、どうして詳しいんでしょうか?、自分が山で迷った時の事思い出しながら、すっごく興味深く見させて頂きました。 |
よぼ爺 2006/12/25 17:11 |
いつもいつもコメントありがとうございます(^^) |
イガイガ 2006/12/25 18:15 |
いがいがメリクリー(^^) |
もーすけ 2006/12/25 21:08 |
メリクリも引きこもり、さみしー(^^ゞ |
イガイガ 2006/12/25 21:26 |
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