イガイガの丹沢放浪記

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zoom RSS エビラ沢リベンジ

<<   作成日時 : 2016/06/02 23:00   >>

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不完全燃焼で終わってしまった先日のエビラ沢。7年前に比べて、体力は確実に落ちているとはいえ、未熟だったあの当時に完歩できて、なぜ今回はできなかったのか…
思い返せば、登れる滝も登らず、巻き道ルートは見誤り、おまけに、帰り道では径路を見失ってばかりの体たらく、すべての判断が甘かった。
逃げ帰ってきたのは仕方がないが、どうにも納得できず、さっそくリベンジ決行である。

エビラ沢園地[6:40]…右岸径路…エビラ沢[6:53]…下部ゴルジュ帯[6:56]…二段堰堤左岸高巻き[7:23]…二段堰堤上[7:44]…CS3m[8:05]…2条5m[8:32]…白滝[9:05]…白滝見物…8m分岐瀑[10:06]…ゴツゴツ12m[10:35]…右から大高巻き…上の15m滝見物[11:00]…さらに高巻き…沢にもどる[11:17]…チョロチョロ涸棚[11:39]…水涸れる…石積堰堤[11:47]…涸棚のゴルジュ[12:03]…青空広がる…上の石積堰堤[12:13]…赤茶色の涸棚[]…左の尾根へ逃げる…袖平山[13:47/14:00]…東海自然歩道…風巻ノ頭[14:54]…エビラ沢左岸尾根(風巻ノ頭北尾根)[14:57]…810ピークから作業径路拾う[15:25]…北東740mまで下って西南西トラバース路へ…686ピーク手前690m圏ピーク南コルから径路拾う[15:48]…径路分岐鋭角折り返し[15:59]…エビラ沢左岸500m徒渉点[16:09]…エビラ沢右岸径路…エビラ沢園地[16:30] 

 ※先日のエビラ沢の記事を読みそびれた方はこちらから  先日のエビラ沢

きょうはなるべくストイックに行きたい。もちろん自信のないこと、危ないと思ったことはやらないという基本概念は守っての話だが、なるべく忠実に沢を詰めるつもりだ。

エビラ沢園地から右岸径路に上がり、F1、F2に続く薄暗いゴルジュを抜け、右岸径路が水平な径路になったところで沢に降り遡行を開始する。
先日は沢に降りず、そのまま右岸径路を歩いて下部のゴルジュ帯をパスしてしまったが、きょうはチョンボしないで沢どおしでいく。
右岸径路が沢から離れ、沢幅がぐっと狭まってくると小滝が連続するゴルジュになり、沢歩きモードのスイッチが入った。岩壁をへつり、小滝を乗り越えながら快適に越えていく。やがて両岸切立ったゴルジュの中に、岩盤に立つ二段の堰堤が現れた。おそらく昭和10年代から20年代にかけての堰堤だろう。これを越えるには意外と厄介で、左岸側を登って大きく高巻いて堰堤の上に回り込み降りていく。抜け出たところは、先日、右岸径路から降りてきた川幅が広がったところ、ここからしばらくは渓畔林の中のゴーロ歩きとなる。

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やがて、ふたたび両岸がせまってくると、大岩のチョックストン3m滝だ。
左壁のへつりは、やはりザックが引っかかるのでやめ、
右のザレからトラロープをつかんで15m登りトラバースで越えていく。

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続く斜瀑と4m直瀑もそのまま越えていくと左に曲がって沢幅いっぱいの二条5mとなる。
きょうは逃げずに、左の流れの中を登る。見た目以上に快適。

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またしばらくは渓畔林のゴーロとなり、30分ほどで綺麗な流れの白滝が見えてきた。
きょうは、前衛2mを左側から登って、白滝本体を間近で撮影してみた。(トップ画像)

白滝は右斜面の巻き道を使って登り、落口の左岸へと抜ける。

分岐して流れ落ちる8m。
前回、滑りそうに思えたので直登は諦め、右から巻いたがこれは明らかに判断ミス。
巻き道は左だった。
しかし、きょうは巻かずに直登チャレンジ。
左の階段状の流れに取り付き、中段で右に移って越える。
何てことない登りだった。
先日は、なんで自信がもてなかったのだろう?

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さあ、いよいよ先日引き返してしまったゴツゴツ12mだ。
12mは見た感じの落差で実際はもう少しあると思う。確保なしで登る滝ではないことは一目瞭然、左に入るルンゼを登ってはいけないことも先日証明済み。そのルンゼに入り、5m登ったところから斜上する明確なバンドが落口左に続いている。普通に考えればここが巻き道だが、先日は、取付きが脆い岩で諦めたところだ。本日、確認のため、再チャレンジしてみると、取付きのボロボロは草の根をつかんで登れた。バンドの幅は歩けるくらいあるのだが、やや外傾気味で草に覆われ、足元がよく見えない。このまま行けそうにも思えるのだが高度感があり、安心してつかめる灌木や木の根っ子がない。もし、途中で詰まってしまい、引き返そうと思っても、危険であとずさりできないかもしれない。「自信のないこと、危ないと思ったことはやらない」という基本概念を思いだし、ここは無理せずに自重する。

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12m滝の前に立ち、もう一度じっくり周囲を見回して、次なる手段を考えてみる。左のルンゼは登っちゃダメ、落口斜上バンドは信用できない。水流右側の岩場に見えるバンド状もオレのレベルじゃ手が出ない。左岸は垂壁に近いのでお手上げ…
でも、きょうはそれで諦めるオレではないよ。どこかに絶対弱点があるはず。滝を前にして、右斜め後ろを振り返ったあたりに一箇所、明らかにほかより緩いところがある。ガレの吐き出しを登って近づいてみると、何となく踏跡も感じる。そして左岸の岩壁を回り込んでみると…、あった、あった、ありました。左岸の高巻きルートみっけた。
もちろん簡単に越えられるようなルートではなさそうだ。木の根や灌木をつかんでの猿登り、でも嫌いじゃないよ、この登り。傾斜は急でも危険を感じる登りではない。うっすら続く踏跡を追って50m以上登ったあたりで、左下から水音が聞こえてきた。
12m滝の上に続いている滝場からの音のようだ。降りられないか探してみると何とかなりそうなので落水の音が聞こえる方に行ってみると滝が見えた。
水流は少な目、全体が見える場所から見ているので15m以上ありそうにみえるが、途中に段差があり、下から見上げた落差は10mぐらいだろう。

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ロープを使って沢に降りようかとも考えたが、滝が登れずに、また斜面を登り返すことは明らか。ここは見物だけですませ、下ってきた巻き道に戻り高巻きを続ける。巻き始めからは70m以上は登っただろうか、なんとなく沢に復帰できそうな踏跡が続いているのをみつけた。先ほどの滝より上流側でもう大きな滝はなさそうである。たどっていってみると沢の左岸に降りることができた。降りたところは3m滝の上、これでようやく難関突破だ。

倒木が多いのは閉口するが、そんなもん気にしちゃ沢は歩けない。
流れの真ん中に亀裂のある下の写真の5mはどうやって越えたか忘れてしまった。
多分、右から巻いたと思う。

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下の写真左は、チョロチョロ滴るだけの10m涸棚、階段状でどこでも登れる。
この上で水は涸れた。

右の写真は唐突にあらわれた石積堰堤。ここに必要なのかな?
左から越えて、ゴルジュの中に続く涸棚を抜け出ると青空が広がった。
ずっと谷底を徘徊していると、空の様子はなかなか分からない。

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1140m付近で、もう一つ小さな石積堰堤を越える。こんな奥地に造った意味があるのだろうか?
沢はすでに詰めの様相を呈しているが、袖平山まではまだ標高差300mを登らねばならない。

沢の分岐は方角を確認しないと予期せぬところに詰め上げてしまうことがある。しっかり袖平山の方向を定め登っていく。1230mあたりで赤茶色の涸棚にぶつかり、これ以上は無理だろうと判断、沢筋は諦めて左の尾根に逃げる。位置を確認すると山頂に直登できる尾根で間違いなさそうだ。あとは岩とアセビが散在する急尾根を標高差200mほど苦悶の登りで、やっとこ山頂に抜けだした。

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さて、もう一つの課題、前回、下山路に使った風巻ノ頭からのルートを、もう一度たどって、間違いを検証してみようと思う。
袖平山から東海自然歩道を歩いて風巻ノ頭へ向かう。最後の登りで休憩舎が見えたあたりから右の斜面に入ってみるが、地形図にある破線のトラバース道はない。適当にトラバースして風巻ノ頭北尾根に乗った。ここに立っている太いモミノキは、かつての目印だった木なのかもしれない。1200mで北西に向きをかえるが方向となる目印はヒノキの下にある昭和30年代に立てた木製標柱だ。ここを間違わずに下ったら810ピークまで尾根筋を外さないように進む。

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810ピークで右手に進む作業径路に乗ると、径路は進むべき尾根筋とは違う東に折り返しながら下っていく。高度計をもっているなら810ピークで一度高度を修正しておくとよい。740mまで、径路を10数回折り返しながら下っていくと、太いイヌシデの木が径路脇に立っている。木の種類など知らなくても周りはスギの植林なので気がつくと思う。数回折り返したあたりが標高740mのあたりで、見過ごすと、エビラ沢まで降りてしまう。
ここで西北西の山肌に続くトラバース径路を見つけだし、たどっていけば、810ピークの北西尾根に乗ることができる。
これで間違い探しの一つは解決した。

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次に間違えたのは686ピークを巻くように続きエビラ沢左岸に降りる径路だ。686ピーク手前の690m圏ピーク南側コルから東側山腹を巻く明瞭な径路がある。何で前回見逃したのだろうと思うぐらいハッキリした分岐だ。前回は地図を読み違えたのか、径路は686ピーク手前のコルから続いていると思い込み、完全にスルーしてしまったようだ。径路に乗ってしまえば何のことはない明瞭な径が続いている。調子に乗って分岐を行きすぎないよう注意深く進み、エビラ沢の水音が右下の方から聞こえ出したら径路に置かれた直進防止の丸太を見のがさず、鋭角に折り返して下っていくと、エビラ沢右岸径路への徒渉点へと降りてゆく。

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右岸径路への上がり口は、知らないと分かりづらいが、沢を渡って少し下流側に進み、右岸にある炭焼き窯の跡が目印、その左脇が径路への登り口になる。
ここが分かれば、あとは径路をたどっていけば20分ほどで、出発地点のエビラ沢園地に戻ることができる。

最近、自分でも感じている生ぬるい山遊び。それもまたヨシなのだが、きょうは眠っていたナニクソ魂が目を覚まし、気力も充実して勘もさえていた。そのお陰かどうかは分からないが、懸念していた左足の痛みもでずにイイ子でいてくれた。完全燃焼とまではいかないまでも、心につかえていたモヤモヤを克服してリベンジ達成。なんだか沢歩きを始めたあの頃のワクワクドキドキ感がよみがえってきたようで、気持ちまで若返った気がする。
これだから沢はやめられないね。

 2016.6.2(木)

 《今回のルート図》


 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
イ師匠 おつかれさまです。
エビラ沢の2段エンテイ(と上流の空積みエンテイ)はこちらの有名ブログで存じておりましたが↓
http://s.webry.info/sp/igaiga-50arashi.at.webry.info/200906/article_2.html
いや〜見事なエンテイですね。
神ノ川林道は関東大震災直後にエンテイ作業路としてつけられたものっぽく、これはその後に県の林務課が大正末〜昭和初年に積んだエンテイと憶測されますが、男子たる者、一生に一度はこのようなエンテイを積みたいものだとしみじみ思いますです。
上流のやつは崩壊地の復旧工事の一環として積まれたんでしょうかね。

崩壊地といえば、当隊は髪の毛の荒廃が進んでおりましたが、最近やわらかい樹脂のクシで毎日洗髪時にブラッシング兼マッサージを試みましたところ(シャンプー不使用、安い石鹸使用)、なんと産毛のような下草がいっぱい生えてきました! このままいくと植生が復活しそうな勢いですが、こんなことってあるでしょうか!?
TI-AEK27
2016/06/06 23:36
まずは、発芽おめでとうございます。
丹沢も最近、シカの管理捕獲で下草が見られるようになりましたが、まさかハカセの大崩壊地にまで下草が生えるとは…
リーブ21の発毛日本一コンテストに応募してみては?

★記事末に二段堰堤の落水口付近の写真を2枚、リンク付けておきました。
イガイガ
2016/06/07 05:57

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