イガイガの丹沢放浪記

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zoom RSS 社宮司沢

<<   作成日時 : 2016/06/08 23:00   >>

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エビラ沢のすぐ東隣に位置する社宮司沢。いままで、先達の記録を読んだだけで面白味の少ない沢と決めつけ訪れていなかったが、やはり、食わず嫌いのままでは味が分からない。甘いか、苦いか、しょっぱいか、実感してみることにした。

エビラ沢園地[7:38]…社宮司橋[7:43]…社宮司沢…最初の取水堰堤[7:46]…大堰堤[8:23]…960m二俣[11:45]…袖平山北西尾根・1141平坦地[12:30]…722ピーク南東コル[13:20]…エビラ沢右岸経路…エビラ沢園地[13:54]

社宮司橋の脇には、車が止められるだけのスペースがあるのだが、重機やダンプが置かれ、どうやら私有地っぽい。かつてはデッカイ街宣車が停まっていたこともあり、無断駐車して、帰ってきたらボコボコなんてことになったら笑えない。安心して置いておけるエビラ沢に車を置き、社宮司橋まで戻って遡行を開始することにする。

画像沢に入ると、すぐに取水堰と石積堰堤が続いている。手前の取水堰は左にあるカスガイ状のホールドをつかんで越え、その上の石積堰堤は右手から巻いて越える。
最初に受ける社宮司沢の印象は、苔むしたゴーロの湿っぽい沢で、実際、下流域の湿ったところには、うごめくヤツらもいた。エビラ沢もそうだったが、この辺りの沢も、足元には注意が必要になってきた。

地形図を読めば分かるとおり、けっこうダラダラとした沢でゴーロが続き、小さなナメやゴロタの小滝があるのみで、Fナンバーを付けるような滝はでてこない。

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下流域は、概ね、こんな感じの沢だ。
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そしてある意味、この沢の核心といえる大堰堤が、眼前にあらわれた。(=トップ写真)

岩盤の上に立つ石積堰堤は、西丹沢の菩提堰堤や寺ノ沢堰堤、火打沢の笹山堰堤を思い起こす端正な造りで見応えがある。左から巻いていく途中、銘板が見えたのでズームで撮ってみたが、堰堤名は判読ができず、おそらく社宮司堰堤か社宮司沢堰堤だろうと思うのだが、正確な名称は分からなかった。

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大堰堤を越えてもダラダラとゴーロが続き、もういいかげん飽きてきたころ、ようやく滝場の雰囲気になってきた。しかしながら、正直パッとしない。興奮するような滝はなく、4〜5mほどの滝ばかりで、予想したとおりといった感じだ。

滝場最初の八の字二条4mは左の流れを登る。続くトイ状4mも水流沿いに越える。
その後も、どこから越えようかと悩むようなむずかしい滝はなく、淡々と越えていく。
最後の5m滝は、手前の右手カンテ状の岩に取り付き越える。

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ここで、気を抜いていたワケではないのだが、コケに足をとられコケた。
バランスを崩して倒れ込んだところに、倒木が倒れかかり、額をしこたま打ちつけてしまった。真っ昼間から、お星さ〜ま、キ〜ラキラだ
しばらく立ち上がれず、おデコをさわってみると、直径5cm、標高差1.5cmといったところの漫画みたいなタンコブができてしまった。頭の中身はもともと腐りかけなので大丈夫そうだが、ぶつけた拍子に頸椎も傷め、ムチ打ち気味で首まで痛い。
960mの二俣、左の本流にある二条5m滝まで行ってみたが、きょうは、大事をとってエスケープすることに決めた。

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960mの二俣は、水流のないガレ沢が右から入っていて、ここを登っていけば袖平山北西尾根に比較的簡単にでられそうだ。地形図で確認してみても、等高線はそれほど混んではおらず、十分に許容範囲の傾斜だ。標高差で200mほど、ガレの押し出された斜面を登っていくと・1141標高点の南側平坦地に登り着いた。
ここからは、車を置いてきたエビラ沢橋に向かう。
・1141からは北西に下って、1000mはRFポイント。社宮司沢に降りてしまわないよう、行き先の尾根筋を確認して下っていく。そこを間違わなければ、古い仕事道もあらわれ、722ピーク南東側鞍部までは分かりやすい。
径路が交差する地点、赤い私製道標に従い、西側のトラバース路をたどってエビラ沢右岸径路に合流する。

アクシデントで途中離脱だったので最後まで詰めてはいないが、流程が長いわりには核になるような滝はなく、少々間延びした感じの沢だった。
堰堤の写真がトップを飾るようじゃね…

2016.6.8(水)

《今回のルート図》


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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
イ師匠 おつかれさまです。
いや〜 堰堤の写真がトップを飾るなんて素晴らしい時代になったものです! 
当隊も昨日から文献調査をしておりますが、「社宮司堰堤」は神之川の本流にある内務省のエンテイ名に使われています。また社宮司沢は県の土木部の砂防指定地から外れているようなので土木部の築ではないですね。とすると県の林務課の築としか考えられないのですが、イ師匠のおっしゃる通り菩提堰堤や寺ノ沢堰堤にそっくりです。神之川本流の内務省のエンテイ達の影響を強く受けたのでしょうか?
銘板は命綱つけてタワシでゴシゴシこすらないと読むのが難しいでしょうか。いよいよドローンの導入を本気で考えないといけないかもですね!
TI-AEK27
2016/06/14 00:07
また、ハカセを釣り上げちゃったようで

社宮司堰堤は使用済みでしたか、なんだか余計に気になりますね。
巻き道からでは角度があり、画素数あげて撮って拡大しても判読できずです。トップロープでビルの窓拭きの要領なら読めると思いますがこわい
ドローンも有効と思いますけど、なにしろ狭い谷間なので、よほど操縦に熟達していないと、お高いものにつきそうですよ。
イガイガ
2016/06/14 08:05
ハカセ、補足です。

昔、もらった内務省の「相模川外四箇川震災復旧砂防工事区域一覧図」を見ると「エビラ沢」は「スゲ平沢」で「社宮司沢」が「袖平沢」の表記になっていますね。ということはエビラ沢の大堰堤は「スゲ平(菅平)堰堤」で、社宮司沢の大堰堤は「袖平堰堤」ではないかと推測しますがいかがでしょう?
イガイガ
2016/06/14 10:04
イ師匠
ご慧眼、素晴らしいご教示ありがとうございます!
なるほど、内務省の図がずれてんですね。「エビラ沢」の表示もないのでおかしいとは思ってましたが、まさか間違っているとは! これですべての辻褄が合いますね。ただいま折角生えてきた下草がすっかり禿げ上がるほど驚いております(笑泣)
TI-AEK27
2016/06/14 23:52
間違いや誤植という訳ではなく、かつては「スゲ平沢」「袖平沢」ともいっていたようです。今は「エビラ沢」「社宮司沢」じゃないと通じませんが。

うたかたのうぶ毛、お大事に。
イガイガ
2016/06/15 00:08
追伸
記事末に参考資料添付しました。
イガイガ
2016/06/15 08:28
堰堤の名称について、詳しい方からメールを頂きました。
出合近くの堰堤は「矢澤端堰堤」昭和六年
510m付近の大きい堰堤は「袖平澤堰堤」 昭和二年二月
だそうです。

ありがとうございました。
イガイガ
2016/06/25 01:12
ご教示ありがとうございます!
内務省の一覧図(T14)の計画通り2基が施工されたのですね。銘板が読みにくくなっている現在、どのようにお確かめになったのでしょうか?一アマチュア堰堤観察家としてはぜひ伺いたいところですが、まずは御礼申し上げます<(_ _)>
TI-AEK27
2016/06/26 09:08
メールを頂いたのは身軽で有名な方なので、へっぴり腰で撮ったイガイガ写真とは大違い、ちゃんと判読できる添付写真を頂きました。
ただ、ご本人も、どうやって撮ったのかは忘れたそうです(笑)
イガイガ
2016/06/26 17:08
イ師匠 「身軽で有名な方」だけでは絞り込みが難しいですが、丹沢界で有名で堰堤の銘板写真を撮って下さるような方でニカ^2系でないもののイ師匠と旧知のご関係、という条件をつければ仙人確定です(ハァト) ありがとうございます<(_ _)> 益々ご健勝のことお慶び申し上げ丹沢はよいと申す次第です<(_ _)>
それにしても内務省のエンテイたちは計画に変更なく粛々と積まれたっぽいので、一覧図(T14)を信用して現地で一々照合することも不可能ではないっぽいですね。
TI-AEK27
2016/06/26 23:10

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