イガイガの丹沢放浪記

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zoom RSS 光岩沢

<<   作成日時 : 2016/06/11 23:00   >>

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10年ぐらい前、神ノ川上流域の沢で遊んだ帰り道、神ノ川林道の対岸に滝の流れを見つけ寄り道したことがあった。ちっぽけな沢で、出合の連瀑を眺めただけだったが、今になるとその奥も気になる。あれはいったいどこの沢だったのか、記憶をたどってみるとどうやら採石場の河原から風巻ノ頭に突き上げている小沢のようである。当然名前などないだろうと思っていたら、“光岩沢”という名があり、この何かを期待してしまう沢名にも引かれ、あらためて訪れてみることにした。

神ノ川林道[7:15]…神ノ川右岸…光岩沢[7:20]…風巻ノ頭北の肩[10:30]…ニノオ[10:53]…ツナノ沢右岸尾根…大瀬戸(神ノ川)[11:38]…折花橋(神ノ川林道) [11:44]…駐車地[11:59] 

神ノ川林道を走りながら、確かこの辺りだったはずと、採石場の入口先で車を止め、対岸を眺めて探してみても、滝の流れどころか水音も聞こえてこない。今の季節では緑が濃すぎて分かりづらいと思い、ガードレールの合間から、釣り師が使うらしい踏跡をたどって、神ノ川の河原に降りていく。ここは採石場の中心部からは外れているが敷地の一端、見つかれば追いだされるかもしれない。しかし、まだ操業前の時間帯、重機の音も聞こえてこないのでトラブルの心配はなさそうだ。大手を振って神ノ川を横切り、右岸に渡る。

ところで、あまり聞いたことのない「光岩沢」、手持ちの古い資料に、この辺りの河原を「光岩」と記しているものがあり、流入している沢が「光岩沢」となっていた。「光岩」が何を意味するのかは分からない。もしかすると、光る岩でもあったのではと短絡的に考えてしまい、それらしい特徴的な岩がないか周囲をキョロキョロしてみたが、もちろんそんなものある訳もない。
右岸に崩れた崖があったけど、まさかそれだったなんてことないよな…

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そんな、勝手な想像をしながら、右岸の河原を探り下流に移動すると、
チョロチョロと水の音が聞こえる。沢のようだがそれっぽくないところだ。
奥を覗きこむと滝の流れが見えた。

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そうだ、やっと記憶がもどってきた。
あのときはもう少し水量があり、見栄えもよかったのに今は水流が貧弱で少々がっかり。

下段の滝は落差が5mぐらい、上にも7、8mのスラブ滝が続いている。
滝身のホールドが信用できれば、攀じ登ってF1上のテラスにでたいのだが、
悪そうなので左から巻いていく。
下からは簡単なトラバースで、落口に出られそうに見えたが、ここもあまりよくない。
危なっかしいことはやめて、F2の落口に回り込む。

F2の落口。
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さあ、ここからは未知の沢。F2に続く、2×6mナメ滝を挟んで3mのF3 (=トップ画像)
規模は小さいが、コケに覆われた雰囲気は良好だ。
このコケが“ヒカリゴケ”なら見っけもんだが、残念ながら普通のコケみたいでした(笑)
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これ、一応、F4かな。
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その先は、ガレに埋まった伏流で、倒木地獄も待っている。
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ある程度予想はしていたが早くもガレの沢、
もう水は出てこないのかなと思っていると600mで水流復活。
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それも束の間、680mで右岸の岩間から水が滴り落ちている。
ここが源流らしく、光岩沢の水流は消えて涸棚が続く。
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手頃な岩登りで涸棚を快適に越えていく。
水流があれば、見栄えがしそうな三段10m涸棚。
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振り返えれば大室山、手前の山腹には黒岩が見える。
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あまり夢中になって登っていくと、いつの間にか傾斜が急になり詰まってしまいそうだ。
詰まる前に適当なところから右岸に上がり、岩まじりの急尾根を登っていくと植林の急斜面になり、ひと踏ん張りで、先日歩いたばかりの風巻ノ頭北尾根の肩にでた。

下山ルートは、ニノオからツナノ沢右岸尾根を下降することに決めていた。
ニノオとは「ツナノ沢左股のツメのタワ」のあたりのことをいうそうで、吉田喜久治氏が丹澤記の中に書いている。
ニノオからはピークを通らずに左手に続く道があり、ツナノ沢右岸尾根には楽に乗れる。採石場の音を左下に聞きながら、なだらかな尾根筋を下っていく。歩きやすい尾根だが、先端の下降地点を誤ると、対岸の神ノ川林道に上がるのに苦労しそうだ。なぜなら尾根の末端には大瀬戸堰堤があり、その前後は徒渉が困難なことが考えられる。とくに上流側は、堰き止められた水が溜まっているかもしれない。この辺りは歩いたことがないので状況はよく分からないが、堰堤の下流側に降りた方が賢明なように思い、西に延びる急尾根を下降して神ノ川に降りていく。
予想は的中、大瀬戸堰堤の上流側は堰止湖になっていて徒渉は不可能、下流側から神ノ川の右岸に降りて、折花橋のたもと付近から、神ノ川林道に上がった。
トボトボ林道歩きで車に戻り、きょうの沢遊び終了です。

短い沢の短い周回ながら、やっぱりマニアックな沢遊びは楽しいね


 【独り言】
7月3日(日)は北丹沢12時間山岳耐久レースが行われるんだそうだ。最近、やけにふえたこの手の山岳マラソン。知らずに出かけていくと、邪魔者にされそうなので、当日は近づかないけど、まったく迷惑は話ですわ。
一人で勝手に走ってる分にはしょうがないと思うけど、団体で走られちゃかなわないもんな…
「山は走るな、歩け〜」と言いたい。

飛ばすまいあなた一人の道でない。止まる筈よける筈では当たる筈。追い越しはよく確かめて合図して。
アッ危ないそのスピードが死を招く。

 2016.6.11(土)

 《今回のルート図》

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
さすがイガイガさんの目の付け所!
マニアック過ぎる沢ですね(^^)

「光る岩」となれば、私もキョロキョロしてしまうことでしょう。

最後の俳句集、笑顔で読ませていただきました。
終わりの句は、「神奈中バス」みたいです。
レガー
2016/06/14 19:05
貴重な【 独り言 】 ありがとうございます
お陰様で余計なアルバイトをしなくて済みます

ほんとにね、そんなこと知らずに山に向かう人のことを考えているのかな?疑問だな〜
余程こまめに情報を仕入れてないと解らないですよね
その犠牲者が僕ですけど

通行止めの表示はもっと手前にして欲しかったです・・・(泣)

マイナーな沢、面白いですよね!!
M氏
2016/06/14 20:41
同日平石沢に散歩に行った際、お車の前を通りすぎたのですが、やはりあの沢でしたか。
対岸から見える滝が気になっていたものの、採石場に不法侵入するようで気が引けまして。。。(前に若気の至りでツナノ沢に入り密漁と間違われた)
水量が少ないのは降雨不足もあるのでしょうかね?

独り言には全くの同感であります!
kazmi
2016/06/14 21:21
レガーさん、外しても楽し、当たれば嬉しは、丹沢の駄沢の魅力です。沢名から、勝手なイメージを創って挑戦するのもありかなと…

最後の交通標語は、丹沢の暴走オヤジ、自分自身への戒めです(笑)
イガイガ
2016/06/14 21:54
M氏、そう言えば、玄倉から大倉に追いやられた犠牲者でしたね(笑)
あれって、山を荒らすだけでメリットあるとは思えないし、走ってる連中も、丹沢が好きそうなヤツはいなそうだし…
まあ、我々も、林業関係者や、警察関係者からしてみれば厄介者だけどね
イガイガ
2016/06/14 22:01
kazmiさん、当日、平石沢でしたか。またニアミス残念です。
光岩沢が不発だったら、平石沢かツナノ沢にしようと思っていたのですよ。

光岩沢は、雨後でもう少し水量のあるときなら、また違う光景に変身してると思います。是非、お散歩がてら一度行ってみてください。
ただし、操業時間前に行かないと、どやされるかもしれませんけど。
イガイガ
2016/06/14 22:11
イガイガさん、いつも拝見しております。丹澤記に「とくにカザマキ西面と光岩がいい。」と記載されていますね。詳細がないだけに、妄想が膨らみます。
田んぼ
2016/06/14 22:59
田んぼさん、ありがとうございます。丹澤記の88頁から91頁にかけて、光岩のことがでてきますね。読んでいるつもりでしたが、完全にスルーしていました。

妄想は楽しいですが、膨らませすぎて、ガッカリしないようにご注意ください(笑)
イガイガ
2016/06/14 23:23
イ師匠 おつかれさまです。
一アマチュア堰堤観察家として「トレラン人」を弁護したく<(_ _)> 常日頃、トレラン人は気遣いの細やかな人が多いと観察しております。登山道中でアッと出会うとサッと避けてくれますし、挨拶はもちろん欠かさない。つまり心に余裕のある人たちではないかと。エンテイ観察人としても見習いたいところであります。
問題は主催者です。トレラン大会がある、と聞いたらどうにも行きたくてしょうがなくなるトレラン人の習性につけ込んで小遣い稼ぎをしようとするヤカラたちが問題です。エンテイと聞いたらどうにも行きたくてしょうがなくなるエンテイ観察人としては同情を禁じ得ません。
ショーモナイ小遣い稼ぎのトレラン大会が参加者激減で自然消滅してくれますように祈るばかりです。。
TI-AEK27
2016/06/14 23:41
トレラン人を否定したつもりはありませんのでアシカラズ。
て、いうか。ハカセ、ほとんど机の前だけで、山に入ってないでしょ?
イガイガ
2016/06/15 00:01

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