イガイガの丹沢放浪記

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zoom RSS 原小屋沢

<<   作成日時 : 2016/10/15 23:00   >>

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車利用の山遊び人が、どんどん林道から締め出されていくさ中、長い間、車両通行止めだった早戸川林道が解禁になったらしい。もう、一般車両の通行はできないのではないかとあきらめていただけに、うれしい知らせだ。
そうと聞いては、だまっちゃいられない。さっそく、周辺パトロールに出かけるというМ-Kさんにくっついて、林道の様子見をかね、久しぶりに原小屋沢周辺の散策である。

魚止橋[7:23]…伝道[7:37]…雷平[8:30]…原小屋沢…雷滝[8:57]…カヤノ沢出合[9:58]…バケモノ滝[10:14]…三段の滝[10:39]…ガータゴヤの滝[11:05]…鎖場[]…地蔵沢…登山道(地蔵平)[12:34]…姫次[13:19]…太野ノ尾根…カサギ沢左岸1230m標高点北西掘割地点…榛ノ木丸[14:26]…榛ノ木丸北東尾根下降ト…大杉沢横断[15:50]…林道ヘアピン[15:55]…魚止橋[15:58]

モチコシ沢や同角沢、ザンザ洞などといったニシタンの急峻な沢とは違い、
沢登りではなく沢歩きが楽しめる筆頭格の沢として、原小屋沢はうってつけの沢だと思う。
滝は全部安全に巻けるし、なんたって沢につきものの詰めでのヤブコギ、ザレの急登などいっさいなく、
ヒョッコリ主稜の登山道に飛出るんだからたまらないよ。

というわけでМ-K号に同乗させてもらい、途中でEAさんをピックアップしたら一路早戸川へむかう。
きょうはゲートもフルオープン、落石も倒木もない早戸川林道をひた走りで魚止橋の指定席に着いた。
魚止橋から伝道までの悪路も整備されていて車高の高い車なら走れそうだが、
橋の先に車止めが新設されたので、やっぱり一般車両は魚止橋まで、
だからって、Uターン場所には置かないように。

伝道から原小屋沢に入るまでのプロローグも楽しいのだが省略して、ご存知ここは雷滝。
昔はナメリ滝ともいったそうで、その名のとおり岩肌を滑り落ちている。

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雷平で本谷沢と分かれると原小屋沢なのだが、やはりここからが沢歩きの本番になる。
雷滝を左から巻き上がり、ふたたび沢に降りてからは三者三様、好き勝手なルートを楽しんでいく。
たまにルート選択を誤り、危なっかしいところを歩くはめになることもあるが、それもご愛嬌だ。

そして、出合のナメ滝が印象的なカサギ沢出合。
カヤノ沢出合が正しいように思うのだが一般的にはこう呼ばれている。

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バケモノ滝、いつから誰がこう呼んだのだろうか?
特段これといった伝承もきかないし、薄気味悪いとも思えない滝なんだけど…

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バケモノ滝は今まで右から巻いていたが、左から行くという二人についていくと
なんだ、こっちの方が全然楽じゃないか。
右から巻くと沢にもどるのが面倒だったが、左は簡単に降りられる。

バケモノ滝のシンボル、落口に横たわる倒木。
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樹種は分からなかったが、おそらくモミやスギなどの針葉樹だろう。
いったいいつ頃から、ここに引っ掛かっているのだろうか、これを見るたびいつも思う。
そして、気になりだすと調べずにはいられない。

古い写真がないか探してみると、奥野幸道さんが昭和36年に撮ったバケモノ滝の写真をみつけた。
しかし、残念ながら落口の倒木がハッキリ確認できない。
ほかに倒木の存在を示したものがないか探ってみると、
昭和16年発刊ハイキングペンクラブの「丹澤山塊」に原小屋沢の解説があり
「この邊りはバケモノ瀧と名が與へらるに適しく、巨岩の間に倒木横たはり陰鬱な幽間から細くサーッと落ちてゐるのである」 という記載をみつけた。
この記述が落口の倒木のことなら、少なくとも75年以上前からここにあることになる。
スゴイなこいつ、これこそバケモノだ。

三段の滝、ていうか三段に見える滝。
沢沿いに登ろうとしたら却下。
しぶしぶ左岸を巻く。

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遠くからは一瞬見まちがう、似非ガータゴヤ滝。
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本物のガータゴヤの滝手前の滝。
話題にならないが、こういう滝がけっこう好き。

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ガータゴヤの滝にたどりつく頃はいつも、太陽が高い位置、曇りの日なら問題ないが、
晴れた日は陽が差して滝の写真が撮りにくい。
たまにはシャッタースピードを早くして、迫力をだしてみましょう。

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イヤハヤおそれいります。お二人とも、カニの横這いの鎖場をダブルストックで通過ですからね。
年季の入ったストックさばきはマネできませんよ。

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ここをすぎれば渓相は一変、
まるで里の沢に下ったような穏やかな流れになり、原小屋沢第二部に突入です。

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1240mの二俣を左へ、本流は右だと思うんだけど言われるままに・・・
こっちは歩いたことないし、なかなかイイ雰囲気じゃないですか。

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沢の詰めとは思えないなだらかな源頭、当然ヤブコギもザレ登りもなく登山道にでた。
今歩いた沢は、原小屋平の一つコブを挟んで南側の地蔵平にでたので
地蔵沢の名がある沢だったようだ。

ここで少し休憩したら姫次まで、ひと歩きして下山ルートに入る。
姫次から南東に続く太野ノ尾根を素直にはくだらず、わざわざカサギ沢の源流付近を跨いで、
カサギ沢左岸1320m標高点北西の掘割状のところにつなげようというのがМーKさんの企てだ。
人はこれを表してオバカルートと言うが、もちろん嫌いではない。

姫次から続く太野ノ尾根は広いので、方角を注意しながら1400m付近で北東にむかい、
東に向きをかえながら派生の尾根をたどっていく。
平坦になったあたりでカサギ沢側をのぞきこむと、もうすぐ下に見えている。

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得意な適当下りでカサギ沢に降り、横切って対岸に取り付けば、
ひと登りで榛ノ木丸から主稜線に続く山稜にでた。
しかし、目論見の堀割を少しはずしてしまったのは残念。

榛ノ木丸からは、魚止橋先の林道ヘアピンカーブを目指していくが、
これも1292mの小丸から東に向かわず、
1292mの西側を巻いて北東に向かう尾根伝いをたどっていく。
近いようだが、標高差約600mをくだらなければならずけっこう長い。
730m付近まで降りてきてようやく伝道径路を横切り、ここまで来ればあと少し。
最後は水の涸れた大杉沢を渡ってヘアピンに上がればヘソ曲りルートは終了だ。
そして3分歩けば、魚止橋で車が待っているのだから早戸川林道開通、万々歳である。

2016.10.15(土)

《今回のルート図》

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
イガイガさん

毎度のおバカ歩きのお付き合い誠に
ありがとうございました。
おバカ度はイ将軍?に比較すれば実に
可愛らしいものでございます‥。
勝手なルート変更と気まま歩きで
EAさんにはご迷惑をおかけしてしまいました。
私は反省しなければなりません!
お久しぶりの原小屋沢遡行‥。
満足いたしました。ありがとうございました。
M-K
2016/10/19 17:51
おバカ度については言われたくない気もしますが、予定は未定のМ−Kルートは慣れております。
多分、EAさんは諦めモードで慣れているでしょう。
あ〜またかってね。

まだまだ山積する課題、たまにはお付き合いしますので頑張ってください。
イガイガ
2016/10/19 18:55
イガイガさん

今回、原小屋沢の左俣(地蔵沢なのですね)や掘割付近への尾根の乗り換えはさすがM−Kさんですよね。いずれも短いですが初ルートでグッドでした。M−Kさんならではの奇抜な山行企画は毎回大変楽しみなのです。だからやめられないのです。M−Kさんにもやめてもらっては困るのです。
Vの大先輩でもあるイガイガさんとのコラボも久しぶりでいろいろお話できて楽しかったですよ。自分はイガイガさんのようにスマートな山行はできそうもありませんが、今後もオバカ山行で行きたいと思います。またご一緒しましょうね。
EA
2016/10/19 20:17
雷滝は右岸から越えるのがよいか、左岸を登るのがよいのか、またバケモノ滝の巻き道は右か左かなど、自分が思いこんでいたことが、勝手な思いこみだったのがよくわかりました。
おバカ度でいったら、似たり寄ったりかもしれませんが、丹沢へのこだわり方、課題の持ちようは人それぞれ、自分とは違ったアングルの歩き方も面白いです。
また、ご一緒するときは、よろしくお願いいたします。
イガイガ
2016/10/19 20:41
イ将軍 おつかれさまです。

「バケモノ滝のシンボル、落口に横たわる倒木」
昭和16年以前の築というのを拝見して驚いております。
樹種と条件によってはこんなに長持ちするんですね。
なるほどくたびれてはいますが天変地異でもない限り
100歳までいくんじゃないですかね?
ニカニカVの大先輩の諸師の益々のご活躍をひたすら
祈願する次第です。

そういゃ「木堰堤」というのもあるらしいですね。
確かニシタンの西端あたりの荒廃地に帝室林野局が
実験的にオール木材のエンテイをこしらえたらしいです。
非常に興味がありますね!!
TI-AEK27
2016/10/19 22:13
原小屋沢バケモノ滝の主、まだまだ健在で、卆寿、白寿は当たり前のようです。
考えてみれば、ずっと水にさらされている訳ではないので、百年やそこらは腐らずにあって当然かもしれませんね。

ところでニシタンの西端の「木堰堤」の話って明神崖の
http://igaiga-50arashi.at.webry.info/201210/article_1.html
のことじゃなくて他の話ですか?
イガイガ
2016/10/19 23:17
イ師匠

たびたび恐縮です。
場所柄からキツツキにつつかれず、虫にも食われず、土から遮断されてるのでキノコも腐朽菌も生えないので、たまに落石がぶつかるぐらいの他は安泰なんでしょうか?

あ、それです!
いゃ〜丹沢はよいと申しますね!!!
TI-AEK27
2016/10/19 23:48

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