イガイガの丹沢放浪記

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zoom RSS 華厳沢

<<   作成日時 : 2016/10/20 23:00   >>

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華厳山に源を発し法論堂川に至る華厳沢、低山の短い沢だが下流域に滝場があるのでいってみた。

清川村役場駐車場[9:00]…シバの大木[9:12]…坂尻[9:22]…法論堂林道…華厳沢出合[9:26]…華厳沢…F1[9:37]…二俣[10:07]…華厳山[11:54/12:10]…華厳山南稜伝い…350m付近から西に下る仕事道…小鮎川徒後[13:50]…対岸登れずもがく…役場駐車場[14:18]

平日の山遊びは、相模川の東側に住んでいるものにとっては、朝の渋滞がたいへんである。
相模川を渡る橋は限られているので車が集中し、よほどの早朝に出かけない限り巻き込まれてしまう。
通勤時間帯は時間規制の道も多く、うかつに入り込めばてぐすね引いて待っているお巡りさんの餌食になりかねない。点数に余裕のない不良おやじは、じっと我慢でヨイコ道を走るしかない。

それでも9時前に出発地点の清川村役場に着いた。
別に村の職員じゃないのだから何時に着こうとかまわないのだが、遅刻せずに職場に着いたようでうれしいのは長年の習性だろうか。

支度を終えたら、県道64号を土山峠にむかって歩きだす。
きょうは短い山歩きで、急ぐわけではないのでちょっと寄り道して“シバの大木”に立ち寄ってみた。
“シバ”とは土地の言い方で、“タブノキ”のことをそう呼ぶそうだ。
古在家のバス停の少し先にある左手のスロープを上がり、民家の裏手に回りこむと茶畑の中に、それと分かる古木がある。ほとんど手入れされず、ほったらかしの印象は否めないが、列記とした「かながわの名木100選」である。
樹高およそ12m、胸高周囲約9m、主幹は折れてしまっているようだが、張り出した枝が権威を誇示している。
推定樹齢約500年の古木で、昔からこの地区の守り神だったというわりにはぞんざいな扱いだ。
いい見方をすれば、地域民の生活に溶けこみすぎて忘れられた存在ってことかな。
それにしても、そばに置いてあるミスマッチなパンダやゾウさんの遊具なんとかならないかな。
なんでここにあるの?といった感じで、センスの悪さが腹立たしい。

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寄り道を終え県道に戻り、坂尻で右に折れて法論堂林道に入る。
宮ケ瀬みちを左に見て100mほどいくと右手の法論堂川に簡易な橋が架かり、薄暗い林の中に続いている。
そこに流れ出ている沢が、きょうの目的の華厳沢だ。
名前の荘厳なイメージとはほどとおく、出合付近は少し汚らしいコンクリートで風情なし、
草も繁茂して雑然としている。

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出合付近はあまり近づきたくないので、左岸の植林の中の径路をたどっていくと下から滝の音が聞こえてきた。
径路が沢から離れ尾根に登っていくあたりで沢に降りていくと薄暗い岩場の奥に最初の滝が見える。
二段の滝で近づいてみると下段は2m、上段は4mといったところだが、見た目はもっと大きく感じる。
下の写真は全景で、トップの写真が下段を登って上段を撮影したものだ。

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右から巻いて沢に戻ると、西丹沢のような磨かれたナメではないが、
こげ茶色でゴツゴツのナメと小さいくせに意外に深さのある釜、その合間に小滝が続く。
そして砂時計のような二段の滝だ。

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240mで二俣になった。
左が華厳沢で、右はコタネイシ沢。
水量はやや右の方が多いように見える。
右俣にも惹かれるが予定通り左の華厳沢をいく。

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漂うクモの糸がくすぐったい。
小枝を拾って払いながらすすんでも、油断すると顔面クモの巣パックで気持ちがわるい。
それにこの周辺はヤマビル警戒エリア、やつらの活動時期が一段落したとはいえ、
季節外れの夏日になるとかで油断は禁物だ。

やがて前方の崖面を伝い落ちる細い水流が見えてきて行く手をさえぎった。
落差は10mほどだが上にも同じように続いていて直登は無理、右から巻いていく。

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たかが標高602mの華厳山だが、低山だからとあなどれない。
低かろうが高かろうが厳しいところは厳しく、危ないところは危ない、
またもや崖に囲まれたところで行き詰る。

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周りを見回してもかなり難しそうだが救いの手があった。
おそらく山仕事人のための目印だろう、
ピンクテープがこっちへ来いと呼んでいる。
たどっていってみると、なるほどうまいこと続いている。
ここしかないというところを登り、
ここしかないというところをトラバースして
越えられないと思った崖地を抜けることができた。

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そろそろ水もほとんどなくなり急峻になってきた。
華厳沢を最後まで詰めれば、華厳山の山頂に直接でるのだが、さすがにもう危なっかしい。
行き詰まる前に右手の斜面に逃げたが、けっこうなつま先上がりだ。
しばしの辛抱の登りで華厳山に着いた。

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さて下山ルートはどうしよう、歩いた軌跡があんまりいびつにならないよう、尾崎の方まで延びる南に下る尾根伝いをいくことにした。最後までいってしまうと長いこの尾根、350m付近で主尾根を外れ、村役場に降りるルートがうまく見つけられるかが課題だろう。

華厳山から荻野の高取山にむかって南東にくだり、560mから南に降りていくところさえ間違わなければ、あとは尾根伝いをたどるだけなので難しくない。軽いアップダウンを繰り返てし464mの標高点をすぎ、次の460m圏ピークをやや南西にすすんでいくと仕事道がでてきた。忠実にたどっていくと尾根筋から少し離れながらも清川村役場の方面にくだっていくのでこれをくだれば間違いない。信頼して追っていくと鹿柵のゲートに着いた。すぐ下には村役場の北側を流れる小鮎川が流れているはず、対岸に渡れば役場の駐車場は目の前だ。

しかし、本日の核心はここからだったかもしれない。
仕事道を使って小鮎川の左岸までは順調に降りてきた。しかし、ヤブに阻まれ川の近くまでいけない。どこに安全に川を渡れるところがあるのか分からず右往左往、強引にヤブを抜け左岸の川際に立ったが、護岸してあり高さがあって降りられない。対岸も同じく高い護岸と柵があり登れそうにない。ちゃんとした渡れる場所があるはずと思っても、それが右に行けばよいのか左に行けばよいのか分からず強行突破に踏み切る。まさかこんなところでロープをだすはめになるとは思わなかった。ロープをだして木にかけ懸垂下降で川に降りる。川はあまり深くないので徒渉するのは問題はなかったが、渡ってからがまたたいへんだった。
川辺の根強いヤブと芦が護岸に近づくのを阻止、無理やり掻き分けて護岸の下まで来たが手がかりなしで登れない。川辺を移動したくてもヤブが濃いので簡単に動けない。4mの護岸の上には柵があり、そこにロープが掛けられれば登れそうだが手が届かないのだから掛けられない。ロープの先にカラビナをつけておもりにし、投げ縄の要領で柵にからませようと試みるがそう簡単にはいかない。何度も挑戦してやっと柵にからまった。あとはゴボウで護岸を登り柵を越えて遊歩道に立った。まさかこんなところで30分も悪戦苦闘するとは思わなかった。

左上に見える柵に上がるのに四苦八苦でした。
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あとから分かったことですが、200m下流に簡単に上がれる場所がありましたとさ。おしまい。

2016.10.20(木)

《今回のルート図》

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