イガイガの丹沢放浪記

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zoom RSS 春の下棚沢へ

<<   作成日時 : 2017/04/15 23:00   >>

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春が訪れると歩きたくなる沢のひとつに下棚沢がある。何度も訪れているが、出合の下棚から続くナメと連瀑の景観、中流域に続く磨かれたトーナル岩のナメ棚は何度歩いても魅かれるところである。
ようやく春の陽射しになったところで訪れてみることにした。

西丹沢自然教室[7:18]…下棚[7:55]…左岸径路より下棚落口[8:23]…三段棚[8:47]…ゴルジュ先から下棚沢[9:14]…中流域連瀑帯[9:40]…畦ヶ丸山頂[12:52/13:00]…1160mから南東尾根へ[13:20]…作業道…鬼石沢900m二俣[13:55]…西沢径路…権現山北西1000m乗越[14:33]…西沢[15:19]…西丹沢自然教室[15:47]

画像左の画像は、昭和44年「山と渓谷社」発行東京雲稜会編「丹沢の山と谷」の表紙のカバーで、写っているのは“下棚”である。落差35mとも40mとも言われる下棚、通常は下から見上げるだけなので全容は分からず、印象はせいぜい20mか25mぐらいにしか見えない。相当ゲタを履かせた数値だろうと思っていたが、この写真のアングルなら、下から見えない落口や上段に続くF2まで見渡せ、落差40mというのもあながちデタラメでもなさそうだ。
この“下棚”「しもたな」という人もいるが、丹沢通なら「しもんたな」、人によっては「しもんだな」と呼んでいる。これは西沢上流域の“本棚”に対して下(しも)にある棚“下の棚(しものたな)”が土地訛りで転訛したものと思われる。本棚と比較すると少し貧弱かなと思っていたが、この位置から眺める姿は堂々としていて、なかなか見応えがある。
ただし、写真が撮られてから50年近く経ち、伸びた木がじゃまして表紙のようにスッキリ見渡せないのが残念である。

ちなみにあとで、自分なりに手持ちの高度計で測ってみると、棚下から落口までの落差は38mであった。


左は棚下から通常観る下棚、右は正面崖上に登って撮ったもので、写真では分かりにくいがF2までの全容が観えている。
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左岸仕事道から下棚落口に廻り込み、テラスから落口をのぞきこむ。
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下棚の上段にあるF2(=トップ画像)、さらにその先、ナメ床を挟んで続く三段棚。
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初めて下棚沢を訪れたとき、三段棚の先に続くゴルジュの中の連瀑が見たくて、右岸を強引に巻いてかなり苦労した記憶がある。最近はそんな気力はないし、危ないことはやめて左岸尾根の仕事道に戻り、連瀑帯を避けて沢に降りる昔の径路をたどることにした。しかし、滝場の真上を通過するところがザレているので少々スリリング、ズルっといったらゴルジュに滑り落ちそうだ。ここは古い径路を一段あがると踏跡があり、こちらをたどって安全にゴルジュ連瀑帯先に下降した。

三段棚から続くゴルジュ連瀑帯を抜けた先の落口。
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つい写真に収めたくなる、大岩が挟まった背丈ほどの小棚。歩いて越える。
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中流域の見せ場であるナメ棚連瀑帯の最下段。直接は登れないので右のガレ窪からバンドを伝って沢に戻る。
ここから標高差80mほどを流れ落ちるナメ棚が続き、フリクションを効かせ快適に登っていく。
右は中段で一段落してから続く上部のナメ棚。
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水流が写る棚としてはこれが最後の棚。
もちろん登れるわけがないので右のルンゼを直上し、斜面をトラバースして、ロープを使い沢に戻った。
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チョロチョロの三段棚、簡単ながら最上段にホールドなく手間取る。
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わずかだが水が滴る赤茶の棚。右の岩溝から回り込む。
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下棚沢最後の棚。これを越えればいよいよ詰めである。
夏場に来たときは水の流れがあったが、きょうはまったくの涸棚、右から高巻いて越える。
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いつもなら畦ヶ丸山頂南東側の鞍部に詰め上がるのだが、きょうはそのまま斜面を登って山頂にでた。
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山頂で一息いれたのち、登山道を大滝橋方面に向かい、1160mのなだらかなピークで登山道を離れて南東の尾根筋をたどる。少し分かりづらいが南側斜面にくだる仕事道があり、ここさえ見逃さなければ、平成26年度鬼石沢周辺治山事業の際に整備された作業道が続いていて鬼石沢900m二俣まで安全に導いてくれる。

登山道より快適な作業道をいく。
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寒い日が続いたせいか、遅い見頃のミツマタがあった。儲けもの。
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何箇所か径路の分岐はあるが地図さえ読めれば迷うことはない。やがて鬼石沢900m二俣へ降りていく。
そして大岩が目印のここを渡ったところに西沢径路入口がある。
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取りつきさえ分かれば、950mから1000mにかけての山腹をトラバースして権現山北西の乗越にたどりつく。
鬼石沢左岸からしばらくは補修されて歩きやすくなったが、後半は以前のままで崩落した径路が修復されずに放置されている。当然、危険個所もあり、通過には気が抜けない。
もちろん、畦ヶ丸から西丹沢自然教室に戻るだけなら、直接、権現山との吊り尾根をくだって西沢にくだれば早いことは承知のうえだが、大滝峠側から西丹沢自然教室につながる新ルートを開拓したかった。
地図読みできることは必須条件だが、車利用の周回派にとっては便利で、今後も使えそうなルートであった。


 【独り言】
久々の更新、ちゃんと生きていました。山歩きをしていなかったわけでもありません。ただブログをサボっていただけです。でも、たまには更新しないと忘れられちゃうかもね。

 2017.4.15(土)

《今回のルート図》

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