今年の沢歩き始めは田代沢へ滝見遊山

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春の訪れとともに沢歩きシーズン到来だが、しばらく沢から離れていると沢スイッチが入らず、出かけるのが億劫になってしまう。鈍った沢歩き感覚を呼び覚まそうと、玄倉からほど近い田代沢へ滝見物にでかけてみた。この沢の興味は、出合奥のF1から続く200mほどの滝場だけだが、それだけに沢始めにはちょうどよい。無理せず、欲張らず、早帰りの山遊びと決め訪れた。

玄倉駐車場[7:20]…落合林道~ゲート~秦野峠林道…塔ノ平[7:59]…小菅沢…田代沢出合[8:16]…F1~滝場…堰堤上[10:00]…仕事道…秦野峠林道[11:00]…ブッツェ峠…日影山の北面トラバース…ムカイ沢・棚上沢界尾根下降…玄倉駐車場[12:06]

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日当たりのよいところは7部咲きぐらいかな。日陰はまだまだ。
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玄倉の集落を抜けて秦野峠林道と合流して、車止めゲートをすぎた少し先の「終点から2km」ポストが立つあたりに、田代沢の出合に降りられる道があるのだが、ボケっと歩いていて見過ごしてしまい塔ノ平の付近までいってしまった。なるべく一筆書きで歩きたいという妙なこだわりがあり引き返したくない。そのまま小菅沢に下降して、上流側からアプローチすることにした。結果、少し余分な歩きになったが堰堤を越えることなく、うまいこと田代沢の出合に立つことができた。

出合の100m奥にあるF1を観ようと沢に入ると、突然目の前の岩陰から黒い影が飛び出した。クマかと身構えたが、岩壁を駆け登ってこちらをジッと見つめるのはまたもアイツ。先日も世附で黒いカモシカに驚かされたが、きょうのヤツは顔まで真っ黒だ。

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田代沢F1
落差は5mほどで、左から登れそうな気もするが滑ったらアウト。もちろん観るだけ。
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段瀑のF2、大きく分けて三段15mといったところか。
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中段
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上段
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F3、3m滝
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小滝とセットのF4、4m滝。
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F4近くから
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最後は10mの直瀑
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この先、最後まで田代沢を詰めても、滝場以外に滝はなく平凡で興味の薄い沢筋になる。帰りのルートは、日影山あたりを経由して戻るつもりでいるが、どこを歩くかは決めていない。興味のひく仕事道がないか、気にしながら歩いていると左岸の径路が目に入った。方角から推測すると秦野峠林道に抜けるか、もしかすると日影山の方まで続いているのではないかと思い、とりあえずたどってみた。径路は行方を見失うことなく続いていたが、斜面をトラバースして沢を横断するだけで、なかなか高度が上がっていかない。尾根をいくつか横切り、田代沢の左岸から続く尾根を回り込んだところまできて曖昧になった。このままトラバースして続く道がどこかにありそうだが見つからない。諦めて秦野峠林道まで尾根を直登し合流した。

ここから日影山との鞍部まではすぐだ。真面目に尾根筋を登って山頂を越え、旧ビジターセンター裏に続く尾根を下ろうと考えていたら、上の方から人の声が聞こえてくる。見上げると急斜面をおっかなびっくり降りてくる団体さんだ。登り優先とはいえ多勢に無勢でこちらが不利、すれ違いに時間がかかりそうなので日影山の北側斜面をトラバースする径路に逃げ込んだ。この径、ちゃんとしていれば便利に使えるルートだが、途中に崩壊地があり行く手を阻んでいるはずだ。そんなこと百も承知、分かっちゃいるけどやめられないのが変態、いや偏屈男の本領だ。

径路に入って少し先までは問題ないのだが、すぐに苔のついた破片岩が散乱する崩落斜面になり、そのままトラバースを続けると案の定ザックリえぐれた崩壊地にぶつかった。深い崩壊溝なので上か下に逃げるかしかなく、30mほどヘリを下っていくと崩壊地にトラロープがあった。渡りに舟ならぬ渡りにトラロープとはこのことか、どうにか渡れそうなのでありがたく使わせてもらい、無事横断することができた。

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あとは何となく続いている踏跡をたどり、ムカイ沢と棚上沢の界尾根を玄倉に向かってくだっていく。小菅沢左岸の秦野峠林道まで降りたところでちょうどお昼のチャイムが鳴った。短いながらきょうも楽しめた滝巡り&山遊びでした。

2019.3.17

《今回のルート図》

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