予想外の反響にこちらが戸惑ってしまうほどだった。
クマとの遭遇は、そう滅多にあることではないが、
山歩きしている限りはついて回るリスクであることは間違いない。
思い出すだけでゾッとするが、
予期せぬクマが現れ、目が合ったときのピンと耳を立てたまっ黒な顔。
そして突進してきたときの恐怖、脳裏にしっかり焼きついている。
でも、だからって山歩きをやめようなんて全く思っていない。
本人はいたってのん気で、あまり気にしていないのだから困ったものだ。
とはいえ、何か対応策を考えなくちゃいけない。
体験からいって闘うなんて愚の骨頂、猟銃でもなければ勝ち目はない。
逃げるのも無理となれば、追い払うのが一番、何か音がでて驚かせる物がないかと
100円ショップでパーティー用のクラッカーを買ってきた。
安いし、ポケットに入れて携帯でき、ヒモを引くだけで音が鳴る。爆竹より簡単だ。
効果のほどは未知だが、何もないよりマシだろう。
ちなみに、ゴミがでない音だけのタイプを選び、環境にも配慮した。
できれば、効果を試すような機会がないことを祈るだけである。
まずは先日、山歩きする前に安全祈願した、札掛の山の神さまを参拝して御礼。
信心深いほうではないけれど、なんだか助けていただいたような気がするので
最低限の義はつくさないとね。


そんでもって、いつもの表尾根の定点から富士山と塔ノ岳。
塔ノ岳はもちろん、1月の富士山に雪がほとんどないのがなんとも異様だ。

山頂からズーム

きょうは久しぶりに、尊仏岩跡に寄ってみることにした。
北側の斜面なのに雪がない。
先週、少し降ったはずだが、積もるほどではなかったようだ。

尊仏岩跡の上に祀られた小石仏と板碑。
石仏に首がないのは廃仏毀釈のせいだろうか。

雨乞いのための岩塔だった、かつての尊仏岩。
乾ききった空気が潤い、多少なり新型コロナ蔓延の歯止めになればと思い、
お湿りの祈願をして塔ノ岳をあとにした。
2021.01.21(木)
※タイムテーブルとルート図は省略します。
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