鳥屋鐘沢ふたたび

先日、久しぶりにAYさんと会う機会があり最近の戦果など話しているうち、
先頃AYさんが訪れた鳥屋鐘沢の話題になった。
そのあとにM-Kさんも行かれたようなのだが、
どうしたことか、二人とも途中で沢から離脱したらしい。

自分は昨年6月に遡行したが、それほど苦労した記憶がなく、
その箇所をどうしたかまったく思い出せない。
もちろん緊張する場面はあったと思うが、
諦めるほど面倒くさいところって、あったかなという感じだ。

感じ方は人それぞれ、状況も変化する。
以前、行けたからって今回も行けるとは限らない。
でもなんだか気になるので、行けばどうしたか思い出すだろうと、
検証がてら出掛けてみることにした。


進入しようと思えば林道ゲートまで入れるが、迷惑駐車になるので松茸山早戸川口に止め出発。
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ガードレールの合間から鳥屋鐘沢出合へ降りていく。
大岩が流されすっきりしたがなんだか殺風景。
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沢に入ってすぐのゆるいナメ滝(4×20m )
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その奥、チョックストン4m
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続く4m
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最初のゴルジュを抜けると沢は右に曲がり、見えてくるのがこの幅広三条8mの滝。
ふだんは二条だが、きょうは真ん中にも流れがあり、なんだか得した気分だ。
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AYさんもM-Kさんも右から巻いたらしいけど、ウソでしょ…
オレにはけっこうヤバそうに見えるので常道の左からいく。

涸れた水抜きポストの横から、トラロープ沿いに上がり取水パイプ伝いをトラバース。
滝の上に抜けるところで岩壁に設置されていた桟道が落ちてしまって足場がない。
ここは残留していたロープと針金につかまり、慎重に滝の上に降りた。

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滝上の釜から続く極狭ゴルジュ。
右岸にある畳のへり付きトラロープをつかんで越えていく。
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ゴルジュが終わり、大きな岩の塊の左右に流れのあるこの沢の大滝。
だいぶ流れが変わって左側の流れが主流になった。(下の写真)

こちらサイドは登れないので写っていない右端の流れに沿って登る。
難しくはないのだが岩がヌメっていて滑る。
ここは滝上の木から垂れている残置トラロープをつかみ、越えていく。

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登ったついでに、二条になって落ちる左の流れの落口を一枚。
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この先でまた沢幅が狭まりゴルジュになる。
ここだな、二人が撤退した場所は…
確か以前は、左の岩壁にテレビアンテナ用のフィーダー線が垂れていて
頼りないながらつかまってよじ登ったところだ。

でも、前回訪れたときは無くなっていたのを思い出した。
で、どうしたんだっけ・・・
ハッキリ思い出せないが、
たぶん、そのまま気にしないで岩壁をよじ登り越えたんだと思う。

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今回はあえてチャレンジせずルートを変えて、少し手前から右岸に取り付いた。
見た感じすぐにトラバースできるかと思ったのだが、けっこう上まで追いやられてしまった。
安全確保ができるところから、斜面をトラバースして沢に戻ったが、
こんなときのため何かの役にたつかなと思い、下流に落ちていたロープを拾ってきたので、
沢への下降地点に結んでおいた。

ここを抜け出すと出合から続く滝場も終わり、開けた沢筋になる。
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ゴーロとは呼べないガレに埋れた無残な沢に変貌。
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しばらく荒涼とした沢の中を行くと濁流に破壊された石積堰堤群になる。
堰堤博士のT.I氏が見たらさぞかし嘆くことだろうけど、
もうコメントが入ることはないと思うと淋しいね…

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前回はこの先で左俣に入りツガダチ尾根まで登ったが、
今回は造林小屋跡のある右の枝沢沿いを登って
ヌタノ丸南側の鞍部を乗っ越し、本間橋にでようと思う。

第二石積堰堤を越えたところから枝沢沿いに入る。
ここには造林小屋跡だった二段の石積みの台地があったのだが、
きょうみるとほとんど流失していた。

沢沿いに登っていくと巡り会えるカツラの古木。
これが目印になり、ここから続く径路に乗れるのだが
今はほとんど消失してしまって分かりづらい。
知っていれば何とか径路痕をたどれるが、
存在を知らないと急なザレ斜面登りになること必至だ。

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ヌタノ丸南側の鞍部を越えると、そのままトラバースできる径路が続いている。
多少ザレてはいるが歩くには十分、
・829蓬平ノ頭と・725蛙沢ノ平頭の中間鞍部を越えて径路をたどっていけば、
やがて「魚止め森の家」裏手にたどり着く。

沢筋にも咲いていたが「魚止め森の家」のミツバツツジは、すでに満開で見頃
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大平への徒渉地点を示す、早戸川への下降点に立つ古道標。
何度倒れても、朽ちかけた老体に鞭打ち、いまだ現役だ。

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早戸川を徒渉し奥野林道まで登ったら、
あとはひたすら奥野林道を歩いて松茸山経由で駐車地に戻るだけ。

歩きにくい箇所はあっても全体としては荒れの少ない奥野林道だが、
唯一、このガレの押し出しを乗り越えるのが不安定で滑落&落石には要注意!

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沢歩きの正味は少なく、林道歩きの方が長かったけど、それはそれで十分満足。
つい、欲張っちゃうときもあるけど、このくらいが疲れを残さずちょうどいいのかな。
3時に🍺も間に合うし。

 2021.04.04(土)

松茸山早戸川口[6:10]…早戸川林道…鳥屋鐘沢出合[6:45]…鳥屋鐘沢遡行…滝場終了[8:40]…第二堰堤から左岸へ[9:25]…カツラの古木…ヌタノ丸南鞍部[10:18]…魚止め森の家[10:50]…早戸川林道…大平への下降点[11:05]…早戸川徒渉…奥野林道[11:50]…松茸山[13:00]…早戸川口[13:25]

この記事へのコメント

  • AY

    ふたたび、お疲れさまでした。
    もし今度があれば、ありがたく使わせて頂きます。

    随分前になりますけど、臼東のシュリンゲ設置頂いたことも思い出しました(^-^)
    2021年04月06日 22:11
  • イガイガ

    アンテナ線の代わりにぶら下げてくればよかったと反省、また行くことがあったら付け直してこようかと思います。

    臼東のシュリンゲ懐かしいですね。健在かな…
    あれ以来行っていないので、日の長い時季に行ってみようかな。
    2021年04月07日 06:07