イガイガの丹沢放浪記

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zoom RSS 女郎小屋沢左岸支流「石小屋沢」

<<   作成日時 : 2016/10/10 23:00   >>

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女郎小屋ノ頭の南西尾根を下っていくと、末端で左下に見えてくる女郎小屋沢の支流がきょうの目的の沢、山遊びの帰りによく歩くルートなので何度も眺めているのだが、まだ沢に入ったことはなかった。そして、もう一つの訪問理由はフライングの現場視察ってとこかな。何のことか分かる人は分かりますよね。

 (トップ写真は女郎小屋沢F1)
玄倉無料駐車場[6:48]…玄倉林道…玄倉川へ下降…女郎小屋沢出合[7:51]…女郎小屋沢左岸仕事道…560m右俣分岐[8:24]…女郎小屋沢F1[8:31]…戻って右俣「石小屋沢」[8:48]…棚見物[]…日向ノ頭北側コル(モミの木鞍部)[11:21]…女郎小屋ノ頭南西尾根合流[11:49]…女郎小屋ノ頭[12:15/12:30]…女郎小屋乗越下降[12:36]…東沢[12:56]…欅平[13:20]…仲ノ沢径路…仲ノ沢林道[14:08]…玄倉林道…玄倉駐車場[15:02]


好きな玄倉川流域だが、しばらくご無沙汰しているあいだに少々様相がかわったようだ。
こんなこと言ったら、バス利用の人たちに叱られそうだが車派にとっては一大事。
玄倉林道に新たな車止めができ、以前のように安易にゲート前広場まで入れなくなった。
たかが片道40分、されど40分、この差は大きい。
山歩きにきてナニ軟弱なこと言ってんだろね。

画像玄倉バス停脇に無料駐車場ができたのはよいけれど、田んぼのようにぐちゃぐちゃ。止めたくないけど、仕方がないので置いていくとタイヤは泥だらけだ。
玄倉林道を歩きだすと、通行止めを知らずに突っ込んでいった車が数台、バツ悪そうに引き返してきた。一緒に歩き始めたのは、なんだかなじめない服装の連中ばかり、オレのほうが場違いなのかと思えてくる。まだ紅葉には早いし、ナニしに来たんでしょ?
新設の車止めは、玄倉第一発電所の手前で簡易な鎖を張っただけのものだった。
でも、強行突破はもちろん、不法駐車もできませんよ。

玄倉林道を歩いている、のんびりモードのハイカーたちをどんどん追い抜き、玄倉川への下降地点から女郎小屋沢の出合に下降する。ここからようやくオレの世界だ。

女郎小屋沢出合から観る女郎小屋ノ頭、本日の行先はあそこ。
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スイッチが入ったところで玄倉川の横断だが、上流の玄倉ダムが放流していて普段より水かさが多い。膝上まで浸り、脚をとられそうになりながら玄倉川を徒渉する。

出合から女郎小屋沢に入り、そのまま沢通しに進んでもよいのだが、下流の堰堤を越えていくのが面倒くさい。最初の堰堤の100mほど手前から左岸に上がり、作業用径路をたどってみることにした。

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とはいえ、あまり歩かれていない径路はザレザレでイマイチはっきりしない。
それでも何とか追っていくと、途中で折り返しながら登っていく。
もしかして、日向ノ頭まで行ってしまうのではと思ってしまうが、そうなったらそれでもいいやと居直り、たどっていくと、高度を変えて、ふたたび女郎小屋沢左岸をトラバースしていく。
沢の流れは見えないが、沢音は聞こえている。鹿柵ゲートをいくつかくぐっていくと、ハッキリしていた道形が急に曖昧になり行く手を見失った。
左下にむかって適当に下っていけば、女郎小屋沢に降りられるのは分かっているので、歩きやすそうなところを選び、下っていくと崖下に棚が見える。どうやら、これから向かうはずの女郎小屋沢右俣のすぐ上にでたようだ。
そのまま右俣右岸の小尾根を下って、本流との分岐に降り立った。

この女郎小屋沢560m付近で右から入る支流、ここを女郎小屋沢右俣としてしまうには味気ない。きっと何某かの沢名があるはずと思い、古い資料を調べてみたら、昭和28年発刊の「岳人」61号の中に女郎小屋沢を紹介した記事があり、ここを“石小屋沢”と記載してあるのをみつけた。なので、女郎小屋沢右俣ではなく、石小屋沢の沢名を使うことにする。

石小屋沢に入る前に、本流を5、6分さかのぼった先にあるF1を見物していくことにした。
かつて女郎小屋沢に入って怖い目に遭い、それ以来しばらく訪れていなかったが、ここまでなら誰でも来ることができる。
落差は15mほどで、二条の流れのことが多いこの棚、きょうは三条でもうけものだった。

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さて、本日の課題に取りかかることにする。
本流をもどり、石小屋沢の出合から段々になったナメ床を登っていく。

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その先で沢は突き当り、左を向いて落差8mのF1が磨かれたスラブを滑り落ちてくる。

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すぐ上にも棚が続いているようだが、F1は登れない。
尾根の末端に取り付きF1を越えてF2を見物する。
落差は上の岩もふくめて7mといったところか。

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続いてF3、落差は6mぐらい。
ホールドは豊富で、濡れるのを気にしなければ快適に登れる。
しかし、この時季の水浴びは躊躇してしまう。
他に方法がなさそうなのであきらめ、しぶきを浴びながら一気に越えた。

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そしてすぐ上には3m、4mの二段の棚が続く。
下段を右から攀じって、上段も同じように攀じ登ろうと思ったらホールドがなく登れない。
それでもフリクションは効くのでエイヤッで行けると思うのだが、
ヘッポコはどうしても最後の一歩がだせない。
身軽な人ならおそらく、三歩で越えられると思うのだが踏みきれず、
結局、右岸を大きく巻いて越えることにした。

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その先には二、三の小棚があるだけで、あとは蛇足といってもいい沢だ。
右手からは日向ノ頭の北側鞍部、通称樅の木鞍部に続く沢が入ってくる。

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一応、石小屋沢を行けるところまで詰めてみようと登ってみたが、ガレガレの崩壊地を登っているようで面白くない。岩ももろくて、どんどん急になってきたので遡行をやめ、樅の木鞍部の沢を登ってみることにした。
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樅の木鞍部への沢に戻ってそちらに入ると、右岸の壁から湧水が流れ出ている。
その先は水流がなく、沢歩きより窪歩き、
ナメ状の岩盤に堆積したザレに足を取られないよう慎重に登っていく。
危険なところや困難なギャップもなく、やがて樅の木の鞍部が見えてきた。

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鞍部に立つ樅の木。
それほど太くはないが、シチュエーション的にはここの主。

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ここからは女郎小屋ノ頭目指して尾根歩き、さきほど最後まで登らなかった石小屋沢の詰めを上から眺めてみると引き返したのは正解。とても登り切れるようなところではなかった。
900m付近で女郎小屋ノ頭南西尾根に合流し、ひたすら登って女郎小屋ノ頭に着いた。

休憩しながら下山路はどこにとろうかと考え、
とりあえず危ないことはよそうと北西の大タギリのギャップを避けて東沢乗越から、
おとなしく東沢を下るつもりで北東方面に向かった。

女郎小屋ノ頭を北東に下ったところにある鞍部までくると耳元で悪魔がささやいた。
「ここを下れば東沢は近いぞ
いかん、いかん、危ないことはしないと、さっき決めたばかりじゃないか。
と心の中で葛藤しつつも、悪魔のささやきには勝てず、脚は自然と狭い谷間をくだっていた。
両手を突っ張り鞍部にくだって振り返って見上げたのが下の写真、滑り台のような狭い斜面は、風化でザラザラになった石英閃緑岩で危なっかしいが、靴のエッジを効かせて下っていけば、見た目ほどの危なさは感じない。
下降できない棚がでてきたら万事休すだが、幸いそれもなく無事に東沢に降りられ儲けものだった。

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降りてきたところは、ゆるいナメ棚のあるところ、近道成功。
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東沢をくだってここは東沢の出合、
あらためて眺めてみると、けっこうイイ眺めじゃん。

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ここで欅平にあがり、あとは中ノ沢径路をたどっていくのだが、欅平に植生保護柵が張りめぐらされてからは径路への上がり口がよく分からなくなった。

この中ノ沢径路、何箇所かは崩落で径がつけかえられたが、しっかり踏まれ歩きやすい。
きっとこの夏も、小川谷遡行を終えた連中がたくさん歩いたんだろうな。

玄倉林道までくると、ザックも持たず、手ぶらの若いカップルがやたらに多い。
数年前まで、こんな現象なかったのになんで?テレビのロケ地にでもなったのかな?
玄倉のミーハー化が止まらない

 2016.10.10(月)

《今回のルート図》

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
イガイガさん。いつも拝見しております。最近、玄倉が混んでいるのは、某雑誌に「ユーシンブルー」が掲載された為だと思います。静かなままで、良いのにと思うこの頃です。
田んぼ
2016/10/14 17:00
やっぱりね〜
田んぼさん、ありがとうございます。
そういうことだったんですね、納得しましました。

でも、気持ちは「イガイガブルー」です
イガイガ
2016/10/14 17:08
イガイガさん
ナイスフライングです!
さすがイガイガさんです!!
女郎小屋沢の右股は、前から気になっていました。下見に行こうかとも思っていたところです。
女郎小屋ノ頭南西尾根から沢を眺めた時の記憶で、あの連瀑は簡単に越えられないだろうな・・・と懸念していましたが、やっぱりそうだったんですね。
でも、様子が分かって一安心です。
shiro
2016/10/14 21:53
フライング一発失格、もう参加資格なしってとこでしょうか。
誰もが気になりながらも、意外と行かない沢ですが、面白いのはあそこから見える範囲の連瀑だけで、その先はスカです。

なので、スカ好きのshiroさんにはお薦めしますよ(笑)
イガイガ
2016/10/14 22:16
イガイガさん

うれしいッス〜!(^^)v
書いたものの自信などある訳もなく、
ひたすら斜面、尾根登りで樅の木鞍部に
出ることを予想していました。
(お話を後ほど聞かせてください)
M-K
2016/10/15 00:43
では後で。
イガイガ
2016/10/15 04:47

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